京都古寺【三室戸寺】 

全国でも有数の「あじさい寺」と知られる古寺、三室戸寺 (読み方は「みむろとじ」)。

本ページは…

  • 三室戸寺の歴史や見どころについて簡単に知りたい!
  • 三室戸寺の境内やその近くには何があるの?
  • 三室戸寺へのアクセスは?

そんな希望や疑問をお持ちの方のために作成いたしました。

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それではまずは、三室戸寺の歴史から見ていきますね!

三室戸寺の歴史

三室戸寺は本山修験宗の別格本山(本山に準じた寺院)で、山号を「明星山(みょうじょうざん)」といいます。

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三室戸寺はどんな歴史を経たのか、簡単に見ていきましょう!

宝亀元年(770年)に光仁天皇が僧・行表(ぎょうひょう)を開山(初代住職)として、千手観音を安置するための御室(みむろ)を建立したのが始まりとされています。
※当初は「御室戸寺」と呼ばれ、御室戸寺は光仁帝・花山帝・白河帝の帝の離宮になったことにちなみ、後に「室戸寺」となりました

以後、伽藍の整備が進められますが、寛正3年(1462年)に出火により建物の多くが焼失。文明年間(1469〜1487年)に現在地へ移りました。

天正元年(1573年)には織田信長と敵対した足利義昭に味方したため、寺領のほとんどが没収され衰退してしまいますが、寛永16年(1639年)に道晃(どうこう)法親王によって復興されました。

以後も衰退と復興を繰り返し、現在に至っています。

三室戸寺の見どころ

三室戸寺にはいくつか見どころがありますが、ここでは次の3つに厳選してご紹介いたします。

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では、それぞれ詳しく見ていきますね!

季節彩る
「花の寺」

三室戸寺は「京都屈指の花の寺(花名所)」と言われています。

「花の寺」と呼ばれる理由としてまずご紹介したいのが、4月下旬頃に見頃を迎える「つつじ」!

平戸つつじをはじめ、霧島つつじや久留米つつじなど約2万株をご覧いただけます。

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平地だけでなく、斜面を覆うように咲いていますので、立体感は半端なし!

そして次にご紹介したいのが、初夏(6月頃)に咲く「あじさい」!

境内では50種2万株のあじさいが見られます。

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三室戸寺は「あじさい寺」と言われていますので、メインはあじさいといえます

三室戸寺といったらこの「つつじ」と「あじさい」がよく取り上げられますが、この他にも初夏から夏にかけては本堂前に蓮園が開園します。

また、令和4年(2022年)からは「梅 (しだれ梅)」も仲間入りしました!

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見頃は例年2月下旬から3月下旬頃で、250本のしだれ梅をご覧いただけます

お花は生き物ですので残念ながら期間限定になりますが、ぜひこれらの季節に合わせて拝観なさってください!

ほっと一息…
「与楽苑」

三室戸寺は明星山の中腹にあるので、拝観受付から坂道が続きます。

ですので、足腰の悪い方には少し大変に感じるかもしれません…

ただ、そんな坂道の途中にあり、ほっと一息できるのが「与楽苑」。

枯山水庭園と池泉回遊式庭園で構成された日本庭園で、「昭和の小堀遠州」と呼ばれた中根金作氏の作庭によるものです。

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つつじ園やあじさい園も与楽苑のうちの1つです

また、こちらの与楽苑では紅葉も見られます。

ちなみに、三室戸寺の紅葉は古くは西行法師(平安末期)の歌にも詠まれたことがあるそうで、与楽苑以外でも各所で見られます。

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三室戸寺は秋もおすすめ!

個性派揃い!
境内の石造物

三室戸寺にはちょっと個性的な石造物があります笑

まずは本堂前にある「福徳兎」。

ウサギのお腹に手を入れるところがあり、その中の玉子が立つと足腰が健全になるそうです…

なぜウサギ?と思いましたので調べてみると、なんでも「宇治」は元々「兎道」と書いていたそうで、仁徳天皇の弟・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)が宇治に来られた際、ウサギが道案内したという伝承があるそうです。

このように、宇治は古来よりウサギと縁が深いので、ウサギの石造物が置かれているようです。

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ちなみに、宇治神社・宇治上神社の御祭神は菟道稚郎子で、こちらでもうさぎ関連のものがあります

続いて「勝運の牛」。

こちらは口の中に手を入れて、その中にある球(野球のボールぐらいの大きさ)を触ると勝運がつくそうです…

こちらの牛についても調べてみると、次のような興味深いお話がありました。

昔々、富右衛門というお百姓さんが子牛を手に入れたものの、その子牛は弱々しかったので三室戸寺の草を食べさせていました。

そうするとその牛は口から球を吐き出し、みるみる強くなっていきました。そして、闘牛で勝ったため富右衛門は賞金を得、大金持ちになったそうです。

富右衛門は後に仏門に入り、牛の木像を造らせました。その木像には牛が口から吐き出した球を入れて三室戸寺に奉納したとか。

最後に、最も強烈な個性を放つ「宇賀神」!

顔の下が蛇になっているという異様なお姿です…

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こちらは石段を登ったすぐのところにあります

耳を触ると福が来る、髭を撫でると健康長寿、しっぽをさすると金運が付くそうです。

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霊験あらたかな石造物だと思いますが、エグい…色んな意味でエグい…

ぐるっと三室戸寺

三室戸寺の境内で、その他気になったものをいくつか取り上げておきます。

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境内をゆっくり一回りした場合の所要時間は40分くらいです

本堂

本堂は文化11年(1814年)に再建されました。こちらの御本尊は、光仁天皇が安置した千手観音の胎内にあったものです。ただし、秘仏のため見ることができません。

阿弥陀堂

本堂の右側にあります。こちらは元は浄土真宗の開祖である親鸞の父・日野有範の墓だったそうです。後に親鸞の娘・覚信尼が阿弥陀堂を建てて菩提を忌ったと言われています。

浮舟古跡碑

浮舟は『源氏物語』の宇治を舞台とした「宇治十帖」に出てくる登場人物です。かつてこちらには浮舟を祀る「浮舟社」があり、その跡地にこちらの碑が建っています。

三重塔

境内の東端にあります。元禄17年(1704年)に建立されたものです。元は兵庫県の高蔵寺というお寺にあったもので、明治43年(1910年)に買い取られ、こちらに移建されたそうです。

新羅大明神

拝観受付のすぐ前にあります。かつて三室戸寺は、園城寺(三井寺)の智証大師(円珍)に復興され、その時に園城寺にあった新羅社の神様をこちらにお迎えしたとのことです。

御朱印

三室戸寺の御朱印です。一番オーソドックスな「大悲殿」にしていただきました。季節限定の御朱印もあります。12時~13時の間は休止になっていますので注意です。

アクセスと拝観情報

三室戸寺へは最寄駅から、あるいは最寄りのバス停から徒歩で行けます。

最寄り駅から徒歩で行く場合

三室戸寺の最寄り駅は京阪宇治線「三室戸」駅です。

駅出口から東へ進んでいくと拝観受付へ到着します。

駅から拝観受付まで徒歩約15分です。

最寄りのバス停から徒歩で行く場合

三室戸寺の最寄りのバス停は「門前(もんのまえ)」です。
※停車するバスの系統は京都京阪バス「40」「40A」です

バス停から東へ進んでいくと拝観受付へ到着します。

駅から拝観受付まで徒歩約7分です。

主要バス停(駅)からの乗車時間は下記の通りです。

  • 「京阪宇治駅」から
    ⇒乗車時間約5分
  • 「JR宇治駅」から
    ⇒乗車時間約11分
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乗車時間は目安です。交通状況等により大幅に変わることがありますのでご了承ください。

拝観時間【境内】
8:30~16:30(4月~10月)
※受付は15:40まで
8:30~16:00(11月~3月)
※受付は15:10まで

※8/11~8/17、12/29~12/31は拝観お休み

【朱印所】
境内拝観時間に準ずる
(境内受付時間で終了)
※ただし、12~13時の間は休止
拝観料大人:1000円
小人:500円
所在地京都府宇治市莵道滋賀谷21
TEL0774-21-2067
ホームページhttps://www.mimurotoji.com/
その他参道手前に民間駐車場有

ちょっとそこまで

三室戸寺の周辺にある観光スポットやおすすめのスポットをご紹介します。

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お時間があればぜひ一緒に行ってみてください

平等院

平等院は、三室戸寺駅の1つ隣にある「宇治」駅が最寄り駅です。10円玉でお馴染みの鳳凰堂の他、伝説の仏師・定朝作の阿弥陀如来坐像をご覧いただけます。
平等院についてはこちらをご覧ください

萬福寺

萬福寺は、三室戸寺駅の1つ隣にある「黄檗」駅が最寄り駅です。中国・宋から来日した隠元禅師創建のお寺で、境内は異国情緒漂う独特の雰囲気があります。
萬福寺についてはこちらをご覧ください

三室戸寺周辺地図

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以上、三室戸寺についてでした!

こちらのページが拝観のご参考になりましたら幸いです^^

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